バイク王 バイクライフ研究所 コラム

『コミュニケーションを心がけると大人のバイクライフはもっと楽しい』 河野 正士

河野コラム写真

「そのバイク、何cc?」

今ほどETCが普及する前、高速道路や有料道路の料金所で働くオジさんたちに、かなり高い確率で受けた質問。若かりし頃はその対応に困り、今考えるとかなりぶっきらぼうな返答をしていたのではないかと思います。「オジさんも昔バイクに乗っててね……」なんて、後続車がいないことを良いことに、その場でしっかりとした会話を交わしたりして…… それはそれで、今考えるととても楽しいコミュニケーション。最後に「じゃぁ気をつけてね!」なんて言われると、そこから先の景色が妙に優しい色合いに見えたものです。

でも今では“ピピッ!”という電子音のみで料金ゲートが開きます。しかもスマートフォンやバイク用NAVIを使えば迷うことなく目的地に着くことができるから道を尋ねることも無いし、エコボトルにコーヒーでも淹れて持っていこうものなら店にも入らず、昼に入った道の駅が券売機を使用していようものなら、一言も言葉を発せずツーリングを終えてしまいそうになります。

昔はそれでも平気だったのですが、最近はちょっと寂しい気がします。

ライディング中は、外部とコミュニケーションが取りづらいバイク。だからこそバイクを降りたときの仲間との会話が楽しく、触れあった人々の言葉が染みる。バイクだからこそ、コミュニケーションが楽しいのです。

「今日は暖かいですね。眠くなりません?」

ETCを搭載していないバイクに乗るとき、僕は料金所のオジさん(お姉さんだったりすると緊張しますが)に話しかけ、コミュニケーションを楽しんでいます。そんなことが楽しくなるなんて、若いときには考えもしなかったのですが……

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