バイク王 バイクライフ研究所 コラム

『海外から注目される日本のバイクカルチャー』 河野 正士

河野コラム写真

今、世界中のバイク乗りたちが、日本のバイクカルチャーに注目しています。 彼らは、絶え間なく先進的な技術を開発し、それをプロダクト化していく4大メーカーに大いなる敬意を払っているのですが、それとは別に、バイクとともに暮らす私たち、すなわち日本のエンスージアストとそのバイクライフに大いに注目しているのです。

数年前に大流行した“ストリート系バイクカスタム”シーンは、若者たちがバイクを自由にカスタムし、ビンテージなバイク系アイテムと最新のファッションとを絶妙にミックスしました。

SNSが世界中に普及した今、それを駆使して、格好いいと思う世界中のカスタムビルダーやライディングギアブランドのデザイナーにコンタクトを取ると、彼らが影響を受けたのは、そんな自由な発想でバイクを楽しむ、日本の若者たちの姿だったと言います。

しかも彼らがカスタムの題材に選んだりフェイバリットバイクに選んだりするのは、70〜80年代の日本車。30〜40歳代前半が中心のビルダー&デザイナーたちは、生まれたときから自分たちの街に日本車が溢れ、ハイパフォーマンスな日本車に乗ることが憧れだったようです。そして今、“古く”なったハイパフォーマンスモデルたちは各国の中古車市場で手軽に手に入り、今となってはそのシンプルなスタイルが、イメージしたカスタムを具現化しやすいのだと言います。

そして、そんな日本車が生まれた“日本”に対して憧れや尊敬を抱いてくれていて、「日本の道を走ってみたい。その夢が叶うときには、日本のカントリーサイドに連れて行ってくれよ!」的な、思わず目頭が熱くなるようなメッセージが返ってくるのです。

もちろん、サービス精神旺盛な欧米人ですから話半分だとしても、彼らをどこに連れて行こうかと想像するだけでも楽しいモノです。

そのほかにも、日本のカスタムショーに多数の外国人ジャーナリストがつめかけたり、痛車用グラフィックを手に入れるために熱烈なメールをくれたりと、日本のバイクカルチャーに対する注目度の高さを、ヒシヒシと感じるのです。

仲間のバイク乗りや編集者にそんな話をすると“へぇ~”状態。日本のバイクシーンが、世界中のバイク乗りから注目されているなんて寝耳に水状態なのです。

これは由々しき問題(ちょっとオーバーですが)…… 日本には、世界に誇るバイクカルチャーがある。そう意識して周りを見渡せば、自分のバイクライフが、いつもと違って見える、かもしれません。

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