バイク王 バイクライフ研究所 コラム

『90年代バイクがかっこいい理由?』 岸田 一郎

岸田コラム写真

ごきげんよう、岸田です。

バイクはかっこいい。当たり前ですよね。
当たり前なので、理由を真剣に考える機会はそんなに多くなかったのです。

バイクはかっこいい。
乗ると気持ちいい。
彼女にモテる。

それ以外の理由っている? ってもんです。

ところが先日のミーティングで、いま90年代のバイクがかっこいい理由に向き合うことになりました。聞けば今、90年代バイクの需要が高まりつつあるそうです。
90年代バイクの性能は実際に乗ったバイクしか知りませんけど、過去の文化がリバイバルする理由はファッションや化粧なんかと同じ。原体験に基づいているんですね。性別に関わらず、人間は一番モテた時代から成長しないものなのです。
新しくて、すばらしくかっこいいものは、積極的に取り入れる。でも、あれがよかったなと振り返ってしまう。なぜならそれらは、自分が一番魅力的で、異性に対しても戦闘能力が最も高かった時のものだからです。

もちろん同性に対しても同じですよね。当時はちゃんとしたバイクで、ちゃんとした走りを楽しんでいる姿が、同じ男から見てもかっこよかった。少しでもよく見られるためにバイトや仕事を頑張って、憧れのパーツを手に入れた。信号待ちしている時も、隣のバイクが気にならないフリをしながら、スモークシールド越しにチラチラ見てた、なんて経験は誰でもあるでしょう?
かく言うワタクシも、信号待ちで相手のバイクをチラチラ見るのが嫌で、当時の自分がいちばんかっこいいと思っていたDUCATI900SSに乗るために、限定解除したクチです。

いま、ZIIの良いタマがないからゼファーに乗っている人もいるかもしれません。でも根本的には90年代バイクを選んでいる人間は、安いからとかじゃなくて、かっこいいから、そのバイクに乗りたいから手に入れた…… そうでしょう?
大型免許が教習所で取れるようになり、久しぶりにバイクに乗ろうと思ったら、当時乗りたくても乗れなかった大型バイクが手軽に乗れるようになっていた。これも原体験に基づく行動なのですよ。

90年代バイクの人気がリバイバルしているならば、それは90年代にバイクをキーアイテムとした、かっこいい文化があったからと、ワタクシは分析しています。
実はワタクシも、DUCATI900SSに乗っている当時、すれ違うたびに「絶対に乗るもんか!」と誓っていたハーレーが、妙に気になっている今日この頃なのでした。

それでは皆さま、ご健闘をお祈りします。

一覧へ戻る