経営者メッセージ
ホールセール、リテールいずれも増収増益、売上高、経常利益、当期純利益は過去最高を更新いたしました。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 第25期(2022年11月期、以下25期)の概況と2023年1月10日に公表いたしました中期経営計画の見直しについてご報告申し上げます。
■ 25期の概況について
当社は持続的な成長に向けて新たにコーポレートミッションとして「まだ世界にない、感動をつくる。」を掲げ、ビジョンである「バイクライフの生涯パートナー」の実現に向けて、25期から27期までの中期経営計画を策定いたしました。
そのうえで、25期を初年度とする3か年の中期経営計画では、最終年度売上高315億円の達成に向けて、戦略の三本の柱をCRM推進、整備インフラ、システムプラットフォームを軸とし、一層の企業価値の向上と事業規模の拡大を図ってまいりました。
また、リテール、ホールセールはいずれも好調に推移したほか、第1四半期における関連会社からの臨時的な受取配当金を営業外収益として計上いたしました。
バイクの仕入において、効果的な広告展開、人員や体制の強化に努め、高市場価値車輌の中でもより需要が高い車輌を確保いたしました。
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リテールにおいては、マーチャンダイジング施策として商品ラインアップの適正化、店舗の新規出店(8店舗)、移転・増床(3店舗)、接客力向上、売り場改善による既存店の販売力強化および通信販売の強化を推進いたしました。また、自動車学校や専門学校と連携し、お客様との接点の拡大や整備インフラの確保、営業オペレーションの見直しによるバイク王ファンの更なる創出、当社初となる海外バイクメーカー・KTMの正規取扱店の出店を実現いたしました。加えて、2022年12月には店舗の移転・増床(1店舗)を行いました。ホールセールにおいては、販売価格水準を維持するよう販売方法の工夫に努めました。また、第4四半期には、次期に向けたリテール、ホールセール在庫の確保を行いました。
これらの取り組みの結果、リテール台数は、既存店ならびに前期に開発した店舗が好調に推移し、前年同期より大幅に増加いたしました。また、ホールセール台数は、4月以降のオンシーズンに向けて確保した在庫を販売し、仕入も堅調であったため、前年同期より大幅に増加いたしました。車輌売上単価(一台当たりの売上高)は高市場価値車輌の中でもより需要が高い車輌を販売したことにより、前年同期より大幅に上昇し売上高は増収となり、平均粗利額(一台当たりの粗利額)はやや上昇したため、売上総利益も増益となりました。
また、新たなビジネスモデルの構築に向けて様々な取り組みを実施し、事業領域が拡大いたしました(下記の事業マトリックスをご参照)。
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以上の結果、売上高は増収、営業利益以降の段階利益は増益となり、売上高、経常利益、当期純利益において過去最高を更新したことに加え、中期経営計画最終年度である2024年11月期の売上高315億円を前倒しで達成いたしました。
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■ 配当について
当社は、配当を株主還元における重要施策と考えており、安定的な配当を行うことを念頭に置きつつ、業績等を勘案したうえで配当額を決定しております。この基本方針に則り、25期の期末配当につきましては、普通配当10円に加え、関連会社からの受取配当金 3.4億円を営業外収益に計上したことから特別配当4円を追加した合計14円といたしました。これにより、年間配当額は24円とさせていただきました。
また、26期の配当予想につきましては、業績予想が増益になることを踏まえ、基本方針に基づき、中間15円、期末15円の年間30円を予定しています。
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最後になりますが、25期は中期経営計画の最終年度である27期の売上高を2年前倒しで達成したほか、新たな領域での事業活動もスタートいたしました。これを踏まえ、2023年1月に26期を初年度とした新たな中期経営計画を策定いたしましたので、引き続きご指導ご鞭撻のほど賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長執行役員 石川秋彦